19年度の北陵まるごと美術館を終えました。見事に子どもたちは自分を表現いたしました。平成16年にソニー教育財団の論文応募をきっかけとして、子どもたちに考えたり工夫したりする力を幼児期にしっかりと蓄えなければという強い思いから、子どもたちが生活の中のすべてのことに、興味関心を持って考え、工夫し、表現することの大切さを身につけてほしいと保育をしてきました。年々その成果が現れてきていると確信するようになってきました。
今年は、大切な命にテーマを置き、「命を育てる」 「命を感じる」 「命を作り出す」 「命に輝きを与える」 「命を大切にする」という思いで保育をしてきました。
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2歳児さんから5歳さんまで学芸員として、お客様をお迎えしました。幼稚園外の人とどのようにかかわっていくかも考える力になっていきます。 |
幼稚園児全員で取り組みました。地域に伝えられている「一式飾り」を作りました。 |
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何に見えるでしょうか?
「カマキリ」 「クジャク」 「カブトムシ」 「クモ」がいます。
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3歳児さんは、どんぐりを拾いにいきました。たくさんのどんぐりと毎日毎日遊びました。どんぐりに名前がつくようになりました。「ほそながくん」「ほっちゃん」「かっぷくん」など1個のどんぐりも大切にするようになりました。1個見えなくても大騒ぎです。どうしても見つからないどんぐりくんはお家の洗濯機の中から出てきました。「安心した〜」
この気持ちこそ、命を育てることにつながっていくのです。 |
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白墨を使って、自分の大切などんぐり君を描きました。
今、幼稚園に飾ってあります。この絵の前に立つと心が和みます。 |
『科学する心』育ては『命育て』と考えます。要するに自分の心でよりよい判断ができることであると思います。
9月当初から、月の変化を観察してきました。観察を続けながら不思議なことをたくさん見つけました。「なぜお月様は体が痩せたり、太ったりするの?」「月には何も住んでいないの?でも子どもたちが遊んでいるのが見えるよ・・」「みんなで行って見たいね・・」と4歳児の子どもたちの夢や希望が大きく大きく膨らんできました。この巨大なロケットには全員が乗っています。お家が小さくみえます。 |
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「命を育てる」というテーマは幼児教育の基本として考えたいと思います。
捨てられていくものに新たな命を見いだし最後まで大切に使うことを学びました。稲佐の浜に出かけ、貝殻と流木を拾って作りました。4歳児さんらしい素敵なオブジェが誕生しました。海岸の汚れに心を痛めました。 |
5歳児さんも、流木と貝殻を使って、自分を飾る額を作りました。どんな形にするとおもしろいかなと考えました。何回も流木を並べたり、貝を並べたりしながら自分らしい額ができました。
命を大切にすることは、まず、自分を大切にすることです。自分の命に感謝し自分のもっている力を見いだすことが今の子どもたちには必要ではないでしょうか。
海からの贈り物に感謝しました。 |
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世界の国と国旗を当てはめるクイズを考え始めました。世界地図を拡大し、世界の国旗を切って国に貼り付けるという根気のいる活動をしていました。小さな小さな国にも国旗があることを知りました。その活動がきっかけとなって国と国とつなぐ橋から出発しました。一人ひとりの思いはみんな違いました。お母さんとつなぐ橋、暖かい国と寒い国をつなぐ橋といろいろなメッセージがありました。
5000本前後の爪楊枝をつなげました。どうすると立つ橋になるのか一生懸命考えました。何回もつぶれたり、折れたりしましたが、約1か月あまりで完成させました。根気欲続けること、あきらめないことの大切さ、考え工夫する楽しさをしっかりと体験しました。 |
お家の人と一緒に作った陶芸です。お皿や花瓶、ジョッキなど親子で楽しく作りました。親子で活動するのは、6月の科学遊びから2回目ですが、お母さんやお父さん、おじいさん、おばあさんの力を借りて、家族の良さや、家族の温かさを感じてほしいと思いました。誕生会も毎月一緒に家族のみなさんと過ごしますが、家族の絆を深める活動も大切にしたいと思います。 |
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作品はまだまだたくさんあって、紹介しきれませんが、北陵幼稚園の素晴らしい芸術家たちの笑顔を見てください。自信と成就感をもった表情をしています。来年度も子どもたちと共に素晴らしい美術館を開館したいと思います。 | 楽しかった美術館。たくさんのお客様におでかけいただきありがとうございました。
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